機材について(2)

本年もよろしくお願いしますー。さて今回は問い合わせの多いスネアについて、撮影環境についても触れながら説明したいと思います。

まずモノ自体ですが(ニコニコ大百科にもあるように)、スタジオ据え置きのパール・センシトーン(スチール)を使っています。深さはスタジオの部屋によって異なりますが、5.5か6.5のいずれかのようです。ちなみに同スネアは実家にも所有してあり、こちらは深さが6.5インチ。


次に肝心のサウンドについてですが、実はさまざまな好条件に助けられていて、自分の実力とは言いがたい部分もあります。


というのも、
(1)練習スタジオの音響が良い
(2)スネア自体が使い込まれている(手垢がついたほうがいい音が鳴る)
(3)デジカメのマイク精度がおかしい(くらいに良い)
などの事情があるからです。特に(3)は本人よりも周りの方がびっくりします。


これらをふまえた上で書くと、
(4)スネア本体
(5)セッティング・チューニング
(6)叩き方(奏法)
の三点がコツになっています。

まず(4)ですが、オープン+ドライがキーワード。フープはダイキャストではなくプレスフープのほうがベターです。パールでいえばスーパーフープⅡですね。テンションも8のほうが好み。材質についてはスチールだとブラスや木胴よりも温かみが少なくヌケが良いかと。なお自宅用スネアには、カノウプスのスナッピー(BB14NP)を使っています。


[参考]http://www.canopusdrums.com/KP/otherproducts/snarewire/backbeat/index.html

次に(5)。セッティングは自分向きにやや斜めに傾けています。チューニングはいつもテキトーなのであまり説明できませんが、基本的には表裏ともにカンカンに張ります。裏のほうがちょっとキツイ感じに。反応をよくするため、スナッピー付近のボルトをかなりキツキツにしています。


最後に(6)。たぶんこれが一番重要。僕の場合、ハットと絡めたストロークに関しては、打面の中心から左斜め下(時計でいう7時か8時)の辺りを狙って叩くようにしながら、オープンリムショットを多用することで「カーン!」と鳴らしています。


オープンフープにしたり自分側に傾けたりするのはこのため。ダイキャストだと音が締まる=詰まるので音が広がりにくく、また傾けないとオープンリムが打ちにくくなってしまうので。ただし9割9分この叩き方なので、誤ってフープを叩いて「カツッ」と情けない音をしょっちゅう出しているわけです(笑)。





これであなたもバカスカサウンド