2012私的ベストメディア

今年もやっちゃうよ!
前置き不要、さっそく行ってみましょう。



(1)TOKIO『17』


ヒット曲満載の最高傑作。特に70年代アメリカン・ポップスを思わせる城島の作詞作曲「more」はぜひライブで聴きたい。J-POP部門、他には玉置浩二『Offer Music Box』、安藤裕子『勘違い』、yeye所属のconcentrate on popping『3rd demo』、さよならポニーテール『なんだかキミが恋しくて』、赤い靴『コマドイルの旅』、田中茉祐『小さなリンジー』あたりをよく聴いた。ライブでいうと新宿のエターナルロック・フェス、大阪のミナミホイールなど、都市群発型のサーキットフェスを体験。Predawnなんかはここで知った。あと同人音楽イベント・M3にも初来場。堕武者グラインドのハードコア将棋対局はもはや職人芸の域に。




(2)東京カランコロン『ゆらめき☆ロマンティック』



動画はいずれも収録曲ではないですが。Key/Voのせんせいの可愛さで成立するバンド、というのが自分含め世間の認識(それゆえのエイベックス移籍だろう)。Vo/Gtの彼の自己顕示欲をどこまで抑えられるかで大成するかが問われそう。J-ROCK部門、次点はplay new moments『queries are the wave/stephen wants his own』とSWIM SWEET UNDER SHALLOW『Safari e.p.』。その他、tricot『バキューンEP』、赤い公園『ランドリーで漂白を』、CARD『BANQUET』、ZAZEN BOYS『すとーりーず』、cero『My Lost City』。ceroはどんどん遠くなっていくな…。


(3)Mindy Gledhill『Anchor』


クリスマスをコンセプトにした最新作の『Winter Moon』はイマイチだったが、2011年作のこちらは新POPS女王の誕生を予感させる。マライアとかカイリーみたいなセクシー路線でもなく、アラニスやシェリル・クロウのような本格派気取りでもない。夏木マリばりの軽快さとでも表現しようか。日本人向けの洋楽といえよう。同ジャンルでの成功者だったBen Folds Fiveの再結成アルバム『The Sound Of The Life Of The Mind』がイマイチだっただけに、今後に期待。



BOY『Mutual Friends』はPhoenix直系のフレンチポップ(このデュオ自体はUKなんだが)を聞かせてくれた。EXLOVERS『MOTH』はマイブラのリマスターに合わせて一曲目だけよく聴いた。スタジオライブの様子があったので貼っておく。若い!



その他、アルビニプロデュースのCLOUD NOTHINGS『Attack On Memory』、Minus the Bearの新譜『Infinity Overhead』がよし。コーチェラでの名演が記憶に新しいReal Estate『Days』もハマった。そういえば去年はウクライナ人の友人ができて、ロシア音楽やヨーロッパのポップスを紹介してもらうこともあった。一例がこの「ノーチェンカ」。エロい。



あ、洋楽部門でした。



(4)片山ユキヲ『花もて語れ』

花もて語れ 6 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

花もて語れ 6 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)


個人的には『ちはやふる』にハマった年でもあるので、実際にはこの二冊がトップ。『花もて〜』は引っ込み思案の少女が朗読に出会い、世界を広げていくというストーリー。画やプロットもさることながら、宮沢賢治太宰治小川未明といった日本文学(特に短編)の名作に触れることもできる。情操教育のために分厚い全集を書棚に置くくらいなら、このマンガを煎じて飲ませるくらいでもいいんじゃないか。90年代の重松清あたりから始まった「言いたくても言えない」文学の系譜がマンガに受け継がれていった、という素人的な見方をしてるんですが、現代文学史的にどうなんでしょう?


瞬間の記憶力 (PHP新書)

瞬間の記憶力 (PHP新書)


ちはやふるもとことんハマった。関連書籍を買いあさり、京都・時雨殿で催された展示にも行き…。担当編集の旦那さんと知り合ったのがきっかけで読んでみたが、いまやその人より詳しくなっている。ちなみの現クイーンの楠木早紀さんが書いた『瞬間の記憶力』を読むと、このマンガがさほど誇張のない、むしろ競技かるたのリアリティを巧みに表現していることがわかる。


志乃ちゃんは自分の名前が言えない

志乃ちゃんは自分の名前が言えない


マンガ部門では、自殺した青山景先生の路線を押見修造惡の華』がうまく引き継いでくれたのが印象的(アニメ化はどうかと思うが…)。自身の吃音体験をベースにした押見さんの『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』などは、花もて語れ同様、まさに「言いたいことが言えない」文学。もっと評価されていい。『このマンガがすごい!』にもノミネートされた『式の前日』も話題になった穂積、『ビューティフルピープル・パーフェクトワールド』で注目を集めたIKKIの注目新人・坂井恵理、あらゐ先生直系の日常系タッチで描くセンチメンタル全開のラブコメ『たまりば』『チョコレート』の作者しおやてるこ。この三人は今年も注目。しおや先生、『タヌキでポン!』再開オネシャス!




(5)中村淳彦『職業としてのAV女優』

職業としてのAV女優 (幻冬舎新書)

職業としてのAV女優 (幻冬舎新書)


今年は書籍部門としてまとめました。新書ラヴァーを自称しながらも、今年は新書が不作…。まっとうな教養新書で読めたのは平田オリザ『わかりあえないことから』、あとは日経プレミアシリーズの健闘が今年も続いたくらい。震災・原発モノも数冊しか買ってないし、時事系新書は目を見張るものがない。代わりにセックス関連の書籍が充実。『さいごの色街 飛田』『私がアイドルだった頃』『セックスメディア30年始』『女子の時代』『anan(8/15-22号)』などなど。考え方によっては木島早苗の傍聴記『毒婦。』もセックス本だろう。ただし金益見『性愛空間の文化史』は、井上章一先生のおこぼれはここまでにしてもらって次回作で真価を問いたい。



(6)フジテレビ『幸せの時間


ドラマ・映画などをひっくるめて映像部門。年の瀬になってぶっちぎりのドラマが出てきた。昼1:30に過激なエロシーンで話題になったが、ラスト2話になっても結末の見えない展開にはゾクゾクさせられっぱなし。DVD化熱烈希望!動画は、母親に捨てられて援助交際に走るもケツの青い少年のまっすぐな愛に心を動かされていく少女を好演した、かでなれおんさん。野波麻帆さんの席がしばらく空くので(結婚おめでとうございます!)、彼女にどんどん出ていってもらいたい。同じクールの『TOKYOエアポート』『高校入試』も楽しめた。フジテレビがんばれ。



ノンフィクションでは、想田和弘監督『演劇1・2』は約6時間の超大作。ドラマ観てるとたしかにこの劇団所属の俳優さんが脇役で出てんのね。



(7)ルミナスコウエンジ「Sea of Lights」


ウェブ・ホビー部門。正確には「その他」。ルミナスコウエンジはいま一番加入したいバンドのひとつ。ホビー部門は今年買い物したものでよかったもの。ヴィヴィアン・ウエストウッド(かでなさんのベストもヴィヴィアンだ!)のアイレットステッチ・ビジネスバッグ、HTC J、Nexus7、カノウプス佐野康夫モデルスネア、Turkish 14'Sirius あたり。最後にTwitter上でキュレーションしたらヒット数の高かったウェブページを爆弾テロ。


http://gahalog.2chblog.jp/archives/52063977.html
http://www.nicovideo.jp/watch/sm16652862
http://blog.livedoor.jp/sasayakana_tanoshimi/archives/1034130.html
http://www.drumshop-apollo.com/?pid=16072766
http://www.mtvjapan.com/news/music/20356
http://matome.naver.jp/odai/2131839102942164701
http://memphisdrumshop.com/index.php?main_page=product_info&products_id=10399
http://www.youtube.com/watch?v=3swqrJrtbRY
http://r25.yahoo.co.jp/fushigi/wxr_detail/?id=20120213-00022778-r25
http://www.youtube.com/watch?v=Kmp-o20iEn4
http://blog.livedoor.jp/livejupiter2/archives/5239948.html
http://www.nicovideo.jp/watch/sm16940551
http://matome.naver.jp/odai/2133116863723467701
http://blog.goo.ne.jp/hiroronfx/e/7f74f3f1d62aa4d84d510daa9308fe58
http://anmintei.blog.fc2.com/blog-entry-927.html
http://rajic.ldblog.jp/archives/51958045.html
http://matome.naver.jp/odai/2133352151616394001
http://rocketnews24.com/2012/04/03/199575/

http://togetter.com/li/280269
http://togetter.com/li/283995
http://anond.hatelabo.jp/20120411194626
http://ascii.jp/elem/000/000/686/686495/
http://kyoko-np.net/2012041801.html
http://www.phileweb.com/interview/article/201204/19/135.html
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1204/23/news032.html
http://indiepop.jp/?pid=42493051

http://blog.livedoor.jp/yakiusoku/archives/53622597.html
http://www.nikkei.com/article/DGXBZO41107440X00C12A5000000/
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2012/05/08/kiji/K20120508003206980.html
http://dailynewsagency.com/2011/10/03/the-disciples-fans-of-the-band/
http://blog.livedoor.jp/yakiusoku/archives/53634956.html
http://b.hatena.ne.jp/articles/201205/8750
http://kyoko-np.net/2012051602.html
http://news4vip.livedoor.biz/archives/51876552.html
http://news.nicovideo.jp/watch/nw266229
http://cpainvestor.com/?eid=285
http://blogos.com/article/40072/
http://blog.livedoor.jp/kinisoku/archives/3437052.html
http://matome.naver.jp/odai/2133826050573002201
http://matome.naver.jp/odai/2133852906095424101
http://blog.livedoor.jp/nwknews/archives/4213985.html
http://rocketnews24.com/2012/06/08/218845/
http://togetter.com/li/318372
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/yakyuu_manga/article/74
http://matoneta.doorblog.jp/archives/9361480.html
http://matome.naver.jp/odai/2134044684202242901
http://togetter.com/li/326996
http://ototoy.jp/feature/index.php/20120628
http://www.kotono8.com/2012/06/27music.html
http://d.hatena.ne.jp/AVE_ex/20120701/p1
http://blog.livedoor.jp/yakiusoku/archives/53692165.html
http://d.hatena.ne.jp/kyoumoe/20120709/1341817613
http://www.kecl.ntt.co.jp/icl/lirg/resources/goitokusei/goi-test.html
http://d.hatena.ne.jp/takuya/20120711/1341997685
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1721646.html
http://matome.naver.jp/odai/2125056387644116352
http://togetter.com/li/338293
http://togetter.com/li/340424
http://togetter.com/li/342181
http://privatedub.com/p/52127
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2891803/9299896
http://www.shijyukukai.jp/news/?id=5333
http://blog.livedoor.jp/kinisoku/archives/3510900.html
http://himasoku.com/archives/51732331.html
http://ro69.jp/blog/smrsonic12/72002
http://togetter.com/li/358139
http://absurd.blogo.jp/archives/14758177.html
http://www.youtube.com/watch?v=i-sCswHq86w
http://www.shizecon.net/sakuhin/43jhs_minister.html
http://togetter.com/li/363372
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1209/09/news006.html
http://ototoy.jp/feature/index.php/20120910
http://blog.livedoor.jp/rock1963roll/archives/3552929.html
http://blog.livedoor.jp/music_war/archives/17541840.html
https://www.youtube.com/watch?v=bNqOLMOvs5g
http://togetter.com/li/375792
http://natalie.mu/comic/news/75513
http://kishadan.com/jikomap/
http://togetter.com/li/376824
http://blog.livedoor.jp/goldennews/archives/51743516.html
http://nikkan-spa.jp/309674
http://ameblo.jp/ieirileo/day-20121011.html
http://blog.livedoor.jp/goldennews/archives/51747451.html
http://togetter.com/li/398014?page=1
http://blog.livedoor.jp/livejupiter2/archives/6063610.html
http://syanaij.blog.fc2.com/blog-entry-1526.html
http://www.drillspin.com/articles/view/526
http://www.sankeibiz.jp/business/news/121210/bsd1212101105000-n1.htm
http://www.tvgroove.com/news/article/ctg/1/nid/9396.html
http://d.hatena.ne.jp/tosik/20070129/1170066737
http://matome.naver.jp/odai/2135574670505565601
http://matome.naver.jp/odai/2135587979817147201
http://regista13.blog.fc2.com/blog-entry-46.html


                                                                                      • -


以上、2012ベストメディアでした。
全体的に女性の作者だったり女性をテーマにした作品を多く手にした一年でした。別段フェミニズム的な思想を持ちあわせてはおりませぬが。2013はマッチョに行こうかな?

今年もよろしくお願いいたします。